白髪が生えてくるのはなぜ？原因と対策法について

ある日突然、気になってきた白髪の悩み。

黒い髪の間に、パラパラと白く見える白髪。同じ年齢でも多い人と少ない人がいるのは一体なぜ？

白髪の原因をしっかり理解して、適切な対策をとることで白髪が気にならないキレイな艶髪を目指しましょう。

毛髪に色を与えているのはメラニン色素というもので、これは「毛母細胞」という部分で作られています。

色素細胞（メラノサイト）が作り出すメラニン色素が髪の内部に取り込まれることによって、黒い髪となって生えてきます。

白髪になる要因は、このメラニン色素が何らかの影響で生成されなくなり、毛髪は色を失い、着色がされずに生えてきてしまった髪の毛のことなんです。

そして白髪にはタイプがあり、メラノサイト（色素形成細胞）が残っているにも関わらずメラニン色素の合成を行っていないタイプの「休止型」とメラノサイトそのものが非常に減少している、あるいは欠失しているタイプの「欠失型」があり、白髪の多くは欠失型といわれています。

加齢によって白髪が増えてくる人も多いですが、実は加齢もメラノサイトの働きを低下させる要因の1つに。

メラノサイトの働きが悪化し、メラニン色素の生成が鈍化することによって白髪が多くなっていきます。

白髪になるケースは平均すると30代半ばから目立ち始め、50代前後でおよそ半分近くが白髪になる人が多い様子。

ヘアサイクルに基づいて、髪の毛は４〜６年で抜け落ちてしまいますが、その際にメラノサイトも同時に失われてしまうので、若い時は、次の髪が生えてくる際にメラノサイトも再生しますが、加齢と共に再生しないケースが増えてくるのです。

メラノサイトの働きを正常にするには栄養素も大切です。

食生活の乱れによって栄養素が不足すると、白髪を引き起こす原因となり、過度なダイエットなども栄養が偏る原因になってしまうので注意しましょう。

白髪は、なりやすい人、そうでない人がいます。

両親のどちらかが若い時から白髪が多ければ、遺伝的影響が関係することもあるようです。

白髪は黒髪に比べて、メラノサイトの生存や維持、黒化に非常に重要な働きをもつ遺伝子の発現量が低下していることが分かってきました。

メラニン色素が生成されにくい遺伝子だったり、成長ホルモンの分泌量が少ない遺伝子などが遺伝することが研究により明らかになってきています。

しかし遺伝だからと諦めることないのでご安心ください。

白髪が生えにくくなるような対策をしていれば、白髪が生えるまでの時間を遅らせることは期待できます。

ストレスが白髪に起因することは、血管が収縮し、血行不良になりやすいということ。

血行不良に陥ると、髪の成長や白髪の抑制に必要な栄養素が毛母細胞まで届きにくくなります。

また、睡眠不足や夜遅くまで起きていることも白髪の原因に。髪が最も成長する午後10時〜午前2時の時間帯、いわゆるゴールデンタイムはできるだけ寝るように心がけましょう。

まずは、ストレスを溜めすぎない、規則正しい生活を送ることを心がけてみましょう。そうすることで、自律神経のバランスが整っていき、メラノサイトの働きを活発にすることができます。

質の高い睡眠をとる。ウォーキングや軽い有酸素運動などをする。

など、ご自身で取り組めそうなものからコツコツ始めてみてくださいね。

これは白髪対策に限った話ではありませんが、タンパク質やミネラル、ビタミンを積極的に摂取するように心がけてください。

タンパク質・・・肉類・卵・大豆製品など。

ミネラル・・・海藻類や魚介類、ナッツなど。

そして、柑橘類に多い「ビタミンC」やレバーや納豆などに含まれる「パントテン酸」なども合わせてバランスの良い食事を心がけることがポイントです。

頭皮マッサージは、頭皮の血行をスムーズに促す効果が期待できます。

血行促進により、メラノサイトの働きも活発になるため、白髪対策にも効果的といえます。

摩擦で頭皮にダメージをあたえることを防ぐため、頭皮マッサージは洗髪などと一緒に行うのがおすすめですが、血行促進効果が期待できる育毛剤や頭皮ケアオイルなどを併用することでより効果が期待できます。

いかがでしたでしょうか？

白髪対策は、そこまでハードルの高いものばかりではありません。

大切なのは決して無理をせず、規則正しい健康的な生活を送るということが大切です。

今日から始める毎日のケアで、白髪対策を効果的に実践してみてくださいね。